【ENEOS(エネオス)の10年後の株価】脱炭素社会を生き抜く次なる3つの事業!ガソリンスタンドだけじゃない

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【ENEOS(エネオス)の10年後の株価】
疑問
疑問

ENEOS(エネオス)の今後の株価は?

ENEOS(エネオス)HDは日本の大手総合エネルギー企業です。

身近なところだと、ガソリンスタンドのイメージが強いですよね。


国内の燃料油の販売シェアで約半分を握る岩盤事業を展開していますが、

  • ガソスタ以外に何をやっている会社?
  • 脱炭素社会に向けてオワコンになる?
  • 10年後の株価は?

など、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。


未来に目を向けると、エネルギー分野は急速に変化しており、エネオスも新たな挑戦に立ち向かっています。

この記事の内容

この記事では、10年後の株価を考えるヒントとなる、

  • エネオスHDの事業
  • 脱炭素社会に向けての事業戦略
  • 今後の注目事業

についてまとめました。

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エネオスHDの10年後の株価:
エネオスとは

エネオスの企業・事業概要

エネオスは1888年創業の歴史ある会社です。

出光興産とコスモエネルギーHD並び、石油元売り大手と呼ばれています。

2022年度の売上高は15兆円超と、3社の中でもダントツの一位です。

会社名売上高(円)
エネオスHD15兆165億円
出光興産9兆4562億円
コスモエネルギーHD2兆7919億円
石油元売り業界大手3社の比較

また、エネオスHDの事業は、主に下記3つで構成されています。

エネオスHDの事業
  1. 石油、天然ガス事業
  2. エネルギー事業
  3. 金属事業

それぞれの概要をまとめました。

①石油、天然ガス開発事業

エネオスは石油の探査・生産から精製、販売に至るまでの活動を、一気通貫で行なっています。


石油が私たちの手元に届くまでは下記のフローが必要です。

  • 地下深くで石油の存在を確認するための「探査」
  • 見つけた石油を掘り出す「生産」
  • 地下から取り出された原油は、ガソリンなどにする「精製」
  • 精製された製品をガソリンスタンドなどで「販売」

探査段階から参画することで、海外を中心とした油田に権益を持ち、安定的なエネルギー供給に貢献をしています。

②エネルギー事業

インフラ構築や、石油を原料とした化学製品の販売などをしています。

  • ①エネルギーインフラの構築と運営
    ガスを安定して供給するためのインフラ(設備やネットワーク)を構築・運営します。
    例えば、街中のガソリンスタンドや、家庭用の都市ガス、LPガスなどです。
    脱炭素に向けては、EVスタンド、水素ステーションなどの事業も行っています。
  • ②化学製品の生成、販売
    石油を原料とした化学製品や高機能素材を多種多様な産業へ供給しています。
    例えば、オレフィンと呼ばれる化学製品は、プラスチック製品の基本成分として使用され、そのプラスチックは包装材料、自動車部品、電子機器など幅広い分野で利用されています。
    また、自動車用エンジンオイル、産業用潤滑油などに使われる、高品質の潤滑油を製造しています。

③金属事業

資源開発・製錬・製品製造といったプロセスを通じて、多くの産業や製品に使われる金属材料を提供しています。


エネオスは世界中で資源探査活動を行い、必要な鉱石や金属資源を探し、開発。

得られた鉱石は製錬プロセスを経て、純度の高い金属に精製されます。

例えば、銅やニッケルなどの金属は、電子機器、自動車、エネルギー関連製品など、多岐にわたる産業で使用されます。


エネオスは金属の元となる資源の発掘や精製をすることで、私たちの生活を支えています

直近の業績

エネオスHDの直近の業績は下記の通りです。

年度売上高前年比成長率営業利益率
2023年度15兆165億円37.61%1.86%
2022年度10兆9218億円43.42%7.20%
2021年度7兆6580億円▲24.00%3.32%
2020年度10兆117億円▲9.91%
2019年度11兆1296億円4.83%
エネオスHDの業績

2022年度、2023年度と高い成長率を叩き出しています。

その一方、原油高やインフレにより営業利益率は低めになりました。

エネオスHDの10年後の株価:
脱炭素を見据えた長期ビジョン

元々は石油関連の事業を発展してきたエネオスは、 脱炭素を大きな転換期と認識しています。

また、日本政府は2050年にCO2の排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル宣言を出しています。


これを受け、エネオスは、

  • エネルギー・素材の安定供給
  • カーボンニュートラル社会の実現

の両立に向けて挑む、新しい長期ビジョンを定めています。


エネルギー・素材の安定提供と、カーボンニュートラルに向けた自己変革を両立し、企業価値を最大化する戦略です。

定量目標

エネオスHD中期経営計画

上図の左側に記載の通り、現在、エネオスの供給シェアは、石油などの従来エネルギーを中心に15%です。


脱炭素が進んだ2050年において、国内一次エネルギー供給の20%のシェアを取ることを掲げています。

その際の供給エネルギーは、水素や合成燃料など次世代燃料が中心になると想定されています。

戦略

エネオスHD中期経営計画

エネオスは、本格的な脱炭素社会が訪れるのは2030年以降と想定しています。

そのため、今後数年は土台作りに注力し、2030年以降の世の中の方向性を鑑み、投資拡大する構想。


具体的には、

  • 2023-2025年では既存事業の収益を最大化
  • そこで生まれた収益を、次の3年間(2026-2028年)で脱炭素などの新規事業に投資

することで中長期と短期の成長の両立を図ります。


なお、現在のエネオスの事業ポートフォリオは「化石」と「素材」の2本柱です。

ここに新たに「脱炭素」「生活プラットフォーム」といった領域を立ち上げ、将来的には4本柱とする戦略です。

脱炭素におけるエネオスの強み

エネオスHD HP

とはいえ、100年以上も石油事業をメインに発展してきたエネオスです。

脱炭素社会に適用に向けて、どのような強みを発揮できるのでしょうか。


それは、石油事業で培ってきた下記のような強みです。

エネオスの強み
  • サプライチェーン
  • インフラ
  • 国内外の有力企業との関係性

石油事業でも再生可能エネルギーでも

  • エネルギーを生成
  • 輸送
  • 消費者に調達する

という流れは一緒です。


それには燃料を発掘して現場に届けるまでのサプライチェーンや、燃料を届けるステーションといったインフラが必要です。

エネオスはそういったインフラを既に日本中に持っていることが、他の企業にはない強みです。


培ってきた強みを活かしつつ、脱炭素社会でもエネルギーのメインプレイヤーであろうとしています。

参考リンク
エネオスHD会社案内
エネオスHD中期経営計画

エネオスHDの10年後の株価:
3つの注目事業

脱炭素社会へと移行する中、エネオスとしては新たな収益源を確立していく必要があります。

その中で、エネオスのIR資料などから、10年後やその先に向けたカギとなる事業・戦略をまとめました。

成長のカギとなる注目事業3選
  1. 生活プラットフォーム事業
  2. 脱炭素事業
  3. ENEOSデジタル戦略

概要や取り組み事例を紹介します。

①生活プラットフォーム事業

モビリティ・ライフサポートサービス

サービスステーション(≒ガソリンスタンド)を起点に、燃料販売だけではない様々なサービスを提供する事業です。


例えば、エネルギーステーションを起点とした下記のようなサービス提供が挙げられます。

  • カーシェアリングや電動バイクのレンタルなどのモビリティサービスの提供
  • コンビニやカフェの併設、家事代行などのライフサポートサービスの提供

実際に、

  • カーシェアサービス「新車のサブスク」
  • ランドリーサービス「ENEOS Laundry」

など、順次サービスが開始しています。


給油だけでなく、トータルなサービス提供することで、より幅広な顧客ニーズに応える狙いです。

エネルギーマネジメントシステム


再生エネの普及に向けては、再エネを管理・供給する仕組みが不可欠です。

風力や太陽光の再エネは、天候によって得られるエネルギー量が不安定なためです。


エネオスは、エネルギーマネジメントシステム(EMS)の構築に注力しています。

EMSとは

EMSとは、発電された電力を各地域で管理・供給するシステムのこと。

電力の需要と供給を調整し、余った電力は蓄電するなどして、 無駄なく安定的にエネルギーを供給する技術です。

発電から各家庭に届けるところまでトータルで支援することで、各地域の再エネへの意向を支援します。

当社は電力事業、水素事業を営んでおり、多くの発電・蓄電設備や水素製造設備を保有しています。これらの設備を最適なタイミングで運用することで、系統の安定化に寄与し、再エネの普及に大きく貢献できます。そこで、電力・水素需要や市場価格、設備の特性などに応じて設備を最適運用するための、独自のエネルギーマネジメント技術の開発に取り組んでいます。

引用元:エネオスHP エネルギーマネジメント技術

なお、エネオスはクラウドベースで一括監視・制御する独自のエネルギーマネジメントシステム“hammock”を開発しました。

参考リンク
エネルギーマネジメント技術
ENEOSの取組みについて

②脱炭素事業

社会全体が脱炭素に移行する中、エネオスもエネルギー供給のシフトを強化しています。


具体的には、

  • 太陽光、風力など再生可能エネルギーの拡大
  • 水素エネルギーの推進
  • CO2を地下に貯蔵する技術の推進
  • バイオエネルギーの利用

などです。


下記に取り組み事例の一例をまとめました。

取り組み事例①
水素キャリア製造技術(Direct MCH®)

エネオスは、水素を効率良く安全に運搬・保管する技術に注力しています。

水素はクリーンなエネルギー源として注目されていますが、その運搬や保管は技術的な課題が多いです。


エネオスが開発したDirect MCH®は、その課題を克服しています。

Direct MCH®とは

Direct MCH®とは、水素を化学的に安定した別の液体に変換し、通常のタンクで運搬・保管できるようにする技術です。

安全に運搬しつつ、目的地で再び水素に戻すことで、エネルギーとして使用することができます。

なお2021年には、Direct MCH®を利用してオーストラリアの太陽光由来のグリーン水素を国内に輸入し、 燃料電池自動車(FCV)に使用する実証に世界で初めて成功しました。

当社では、グリーン水素を製造した後にMCHを製造するという二段階のプロセスを効率化・低コスト化する手法として、Direct MCH®プロセスを開発しています。この手法では、トルエンを直接電気化学反応させることにより、水素ガスを経由せずに水とトルエンからMCHを一段階で製造できます。

引用元:エネオスHP 水素キャリア製造技術(Direct MCH®

参考リンク
CO2フリー水素を海外から大量輸入するための技術、Direct MCH®について

取り組み事例②
セルロース系バイオエタノール製造技術

植物や動物の生物資源から作られるバイオ燃料は、脱炭素社会に向けて注目されています。

一方、現在のバイオ燃料の多くは、とうもろこしなどの食料から生産されており、食料との競合が懸念されます。


エネオスは、食料と競合しない古紙などのセルロース資源から、バイオ燃料を製造する技術を研究しています。

現在までに、実証プラントでの連続生産に世界で初めて成功しました。


さらに、バイオエタノール製造において排出されたCO2を合成燃料の原料として利用し、全体のCO2排出量を削減するアプローチも探求しています。

合成燃料とは、排出された二酸化炭素(CO2)から原料に作られるエネルギーです。

エネオスは、これらのクリーンなバイオマス発電を、2027年以降に商用化することを目指しています。

実証プラントでの知見をベースにより大きな規模へのスケールアップ検討にも取り組んでおり、2027年以降の商用規模でのプラント稼働を目指して技術開発を進めています。

引用元:エネオスHP バイオ燃料

参考リンク
脱炭素社会へ向けたセルロース系バイオエタノール製造

③ENEOSデジタル戦略

エネオスは「ENEOSデジタル戦略」を定め、組織としてテクノロジーやデータの活用を掲げています。

「確かな収益の礎の獲得」と「エネルギートランジション実現」に向けて、DXを加速すると謳われています。

下記に取り組みの一例をまとめました。

参考リンク
ENEOSデジタル戦略

事例①
石油プラントの自動運転(国内初)

エネオスは、プラント(工場)の運転を、AI技術を使って自動化するシステムを開発

これまで、プラントでは24時間体制でヒトが監視・操作をしていました。

しかし、将来の人材不足が懸念されています。


そこで、エネオスはAI技術を持つPrefered Networksが協力し、AIシステムを開発。

このシステムは、過去のデータと複雑な関係性を学んで、センサーの値を予測し、バルブの操作も自動で行うことができます。


これまで2日間の連続自動運転に成功しており、省力化による競争力強化に貢献するものとして期待されます。

本開発は人の技量に左右されないプラント安定運転の確立による保安力の向上に貢献するものであり、AI技術を用いた実際のプラントでの自動運転は国内初※1の取り組みです。

引用元:ENEOS:国内初、AI技術による石油化学プラント自動運転に成功

参考リンク
ENEOS:国内初、AI技術による石油化学プラント自動運転に成功

事例②
SaaSサービス“Matlantis”の提供

Matlantis(マトランティス)は、Preferred Networks(PFN)とENEOSが共同開発した汎用原子レベルシミュレーターです。


新素材の開発時など、原子の分析や特定にこれまで膨大な時間がかかっていました。

Matlanticは最新のAIを活用することで、これまで数ヶ月かかっていた計算を0.1秒で完了することも可能な代物です。

企業の研究開発の効率化・高度化に貢献します。

機能性分子の候補は10の60乗個にも及ぶと言われていますが、これまでに人類が有用性を確認できたのは、そのほんの一握りです。Matlantisは、深層学習などのAI技術を活用した高速な汎用原子レベルシミュレーションで、膨大な未知分子の海から有望な分子を照らしだし、革新的なマテリアルの創出に貢献します。

引用元:Matlantis

なお、MatlantisはPFNとの共同出資会社「Preferred Computational Chemistry」を通じ、SaaSサービスとして販売されています。

導入事例が多数!

これまでに、花王やトヨタ自動車など、一般公開されているだけでも20社弱もの大手企業に導入されています。

トヨタ自動車の事例では、今まで3ヶ月程度かかっていた材料の探索が、Matlantisを活用することでわずか1週間程度に短縮されたとのことです。

ENEOSがこれまで培った技術をサービス化し、収益を得るという新しいビジネスモデルにチャレンジしています。

参考リンク
Matlantis

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エネオスHDの10年後の株価
まとめ

本記事では、エネオスHDの事業内容や今後展望、注目事業をまとめました。

この記事のまとめ

エネオスは石油事業で活かした資産を活かし、短期・長期の成長の両立を狙っています。

今後のカギとなる「生活プラットフォーム」「脱炭素」「テクノロジー」については、着々と実績を積み上げています。

今回の内容をもとに、エネオスの10年後の株価を考えてみてはいかがでしょうか。

なお、米国のGAFAMの10年度の株価を占う最新の取り組みについては、下記にまとめています。

日本ではあまり報じられませんが、各社、今後の更なる成長に向けた種まきをしています。

今後のGAFAM株価はどうなる? GAFAMの株価の今後を握る、日本未上陸の最新事業&研究開発まとめ!次の10年に着々と投資をしていた

米国株にはGAFAMを中長期で安定して右肩上がりの銘柄が多くあります。

株主還元も充実しているので、まだ日本株オンリーの方にはぜひ一度検討してみていただきたいです!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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